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自然流通 [04_携帯写真+詩]

自然流通


自然流通




深淵なる夜の 向こう側の空に 数多の風と雲を 数え上げ ただ流れゆくまま 生きてゆく 在りし日の あるがままに あるがままの 自分のかたちで
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無題 [04_携帯写真+詩]

無題 無題 私は焼けた砂場ではなく 夜中のブランコです 私は冷えたポカリスエットではなく なかなか落ちない点滴です 父は冬の岩場ではなく 昔 井戸に置いてあった洗濯板です 母は向日葵ではなく 夕暮れに沈む太陽です 町の人は言います 「ああは、なりたくないもんだね…」 町の人は歩きます 私たち家族には 全然追いつけないスピードで 笑いながら 喋りながら だから カーテンを閉めます 耳栓をして目隠しして 家族仲良く暮らせるように 墓を掘りました その墓碑名に刻んだのは 関係者以外立ち入り禁止

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サクラサク [04_携帯写真+詩]

サクラサク サクラサク あなたは 新しい恋に夢中で 私は 新手の告白に戸惑って お互いの胸に サクラ咲く あんなに私たち 仲が良かったのに あんなに私たち 憎み合ったのに 徒歩では 到底行けない距離から 離れ離れになった 今頃 冬を越えた蕾たち 発芽はピンクに 電話の向こう側から サクラサク

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一月 [04_携帯写真+詩]

一月 一月 Photo. R 冬から零れた ちいさな春が 笑いながら 福寿草にひかりを 宿す おめでとう 明けない夜はないのだと 囁くように 告げながら 二月に夜明け前を 手渡して 黎明の薫りを 開け放つ

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散華 [04_携帯写真+詩]

散華 散華 華やかに 朱に染まる 花びらは 色はくれない 紅をさす いつまでも 散らない緑を 恨んでみても 越えられないのが 華の涙か 散華の女

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 [04_携帯写真+詩]




夢




夢にもみたことのない あなたが 夢に現れて 夢にみたような事を 言うので びっくりして 目覚てしまった ごめんなさい あなたは 午前5時の 瞼の奥に 閉じこめられたまま 私と一緒に 夢の途中
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迎春 [04_携帯写真+詩]

迎春 迎春 【迎春】 あなたを 迎入れたら お節料理に 春を詰め込んで 折り鶴が運ぶ 御神酒で飛ぼう いよいよあなたは 宵の酔い口 お布団しいたら 布団の中の鶴と亀は 紅白歌合戦 除夜の鐘が響くまで わたしとあなたは 煩悩の百八つ目を 数えあげ 浄心 初夢 一富士二鷹三茄子

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戸惑い [04_携帯写真+詩]

戸惑い 戸惑い 蒼白い氷雨針 冷めた囲い人の焔 ながされ たゆたう 小さな情熱 唇のような赤などいらないから 小さな棘をひとつだけください あの人の胸に 小さく刺さるだけの 揺らめきを

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チロルチョコ [04_携帯写真+詩]

チロルチョコ チロルチョコ 淋しいと言う前に あ〜ん あ〜ん 大きくあけた口に チロルチョコ 小さな甘さはね 淋しくならない 魔法の口封じ

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木枯らしに泣く [04_携帯写真+詩]

木枯らしに泣く


木枯らしに泣く


風に絡まる 褪せた新聞紙 転がるメイプルの葉 靴底から命の寝息 底知れぬ湖の 深い蒼 木枯らしに泣く 紅葉を宿した瞳から 七色の哀しみ 一粒
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